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ネックは空き家

群馬県みなかみ町は、わが妻の故郷である。旧・新治村が合併してみなかみ
町の一部になったのだが、それでも年に2回以上は足を運んでいる地域なの
で、土地勘は得ているつもりだった。しかし、取材で訪れたみなかみ町藤原地
区は、行き交うバスや車でいっぱい。え? どうしてこんな山の中にと思った
のだが、これがみんなスキー客だったのだ。今年は暖冬でダメージを受けてい
るが、例年なら3カ月で30万人以上のスキー客が駆けつけるという。春から
秋は尾瀬観光、カヌーやラフティングなどのアウトドアなども楽しめるため、
年間100万人も観光客が訪れるというからびっくりだ。
 こんな大観光地にもかかわらず、住民はたったの約450人。昔は冬にペン
ションや民宿を経営するだけで1年間たべられたそうだが、代替わりが上手く
いかなかったり、建物の老朽化が進んで空き家が急増。推定で約50戸の空き
家があるという。そこで、移住者と地元の人たちが立ち上げた一般社団法人が
空き家や仕事の情報を発信。都会人の受け皿になるべく活動を開始していた。
私はみなかみ町にそういう地域があるとはつゆ知らず、まったくの灯台もと暗
しである。
 ここは利根川の源流で、ダム湖が4つもある。標高は約850mあるので、
四季の変化がはっきりしているのも特徴だ。何より観光客が多いため、宿泊施
設などで仕事はいくらでもある。その意味では都会人に魅力的な地域には違い
ないが、ネックは空き家が大きすぎること。元民宿やペンションが多いので、
補修費がバカにならない。何かいいアイデアはないですかと問われたが、即答
できなかった。観光地には観光地なりの悩みがあるのだなあ、というのが率直
な印象である。

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# by akiyakaitaiking | 2016-03-09 14:15